ETIC.横浜

事務局ブログ

2011.12.20

ご家庭に眠る、不要なアクセサリーの有効活用策とは?

横浜社会起業応援プロジェクト事務局の田中多恵です。
2011年も残りわずかとなってきました。
今年は、本当につらいことや悲しいことがたくさんあると同時に、
生きていることの有難さや、
人の温かさを実感する1年だったと思います。

思えば、今年の年明けの時期には
「タイガーマスク」現象による児童養護施設への贈り物のニュースが
報じられ、温かな気持ちで新しい1年を迎えていたように思います。

「タイガーマスク」現象は児童養護施設のことに目を向け、
自分にできることを通じて応援する、
という機運を高めてくれたニュースの一つでした。

今、「YOKOHAMA CHANGEMAKER'S CAMP」の
ブラッシュアップミーティングコースで
児童養護施設の前の未就学児たちが入所する、
「乳児院」へのサポートに取り組んでいらっしゃる
起業家の方がいらっしゃいます。

ソーシャルリサイクルというWEBサイトにて、
要らなくなったアクセサリー等の貴金属回収を通じて、
乳児院への寄付を呼び掛けていらっしゃいます、
阿部元気さんがその方です。

阿部さんによれば、都市部の乳児院に入所する子供達の数は
家族からの虐待の増加等を背景に年々増加傾向にあり、
慢性的な人手不足の状況にある施設もあるとのことです。
私も不勉強ながら「乳児院」の存在を、
阿部さんからお伺いするまでは意識したことがありませんでした。

「CAMP」のプログラム開始当初に
より多くの人の共感を得る事業に成長させるべく、
まずは乳児院で何が起きているのか、どんなサポートが必要なのか、
誰よりも詳しく語れるようになることが大切、との
メンターからの指摘を受け、
阿部さんは「乳児院のリアル」について
具体的にヒアリング調査を進めておられます。
一方で、現在のビジネスモデルが、その社会的課題の解決に
最善の方法なのか、検討に検討を重ねておられます。

社会起業家とは、世に広くは顕在化していない社会問題に対し、
行政や企業に先駆け、ビジネスの手法を用いて
課題解決に向けて行動を起こし始める人だと定義するならば
阿部さんの事業は、乳児院のことを多くの人が知ったり、
様々な形での共助のサポートが充実していく、キッカケとして
注目のお取組みだと思います。

家庭で要らなくなったものを通じて、
換金し寄付を届けるお取組みとしては、
「古本」を活用した取り組みが先行していますし、
今後ますます、「限られた資源の有効活用」「寄付の促進」という観点からも、
こういった取り組みは、様々な分野やモノで
広まっていくような気もいたします。

まだ始まったばかりのお取組みですが、
「一過性のキャンペーン」にとどまらず、
「持続的に寄付が集まり続ける仕組み」として定着させていくべく、
阿部さんの挑戦はこれからも続きます。